平野美宇選手がオリンピック金メダリストで世界ランキ1位の丁寧選手を破り、その後も中国選手を2連勝して日本人として1996年の以来のアジア選手権で優勝しました。
急成長のきっかけは新コーチの就任
あの石川佳純選手を指導していたこともある中澤鋭さんがコーチになってからは守備重視のプレースタイルから、攻撃的な強打を仕掛ける高速ラリースタイルの卓球へモデルチェンジしたそうです。
もともとバックハンドは得意でしたが、フォアハンドは早いラリーになると姿勢が上下して強打ができない癖がありました。それを修正するために重心の低いフォームへ改造し、筋トレも行うなど肉体も含めた大改造を行いました。
理論派の専属コーチの就任とリオ五輪の代表落選から自分を変える必要に迫られた平野選手の危機感がちょうどいいときに重なってこれだけの急成長を遂げたようですね。
また中国リーグの参戦など海外での武者修行も成功の要因の一つです。強くなるにはそれだけの努力と名コーチの存在があったわけです。
以下は海外の反応です。
中国の一般ユーザーのネット上での反応
「平野美宇は確かにすごい。認めるしかない」
「17歳の平野の未来は計り知れないな。勝った後のはしゃぎっぷりもかわいい。アナウンサーも言ってたけど、中国の一強時代は終わったな」
「平野の球を拾う技術は本当に恐ろしい」
「デュッセルドルフ(5月の世界選手権)で会おう!」
「中国の3選手を破った。この優勝は文句なしだ」
など、驚きと称賛のコメントが集まっていました。
中国女子代表の孔令輝監督のコメント
「平野は試合を支配した。彼女のテクニックは我々よりも先進的だ」と、完敗を認めるコメントを紹介。
「トッププレーヤーに対する3連勝は彼女の能力の証明。これから彼女の強みを勉強しなければならない」
「平野は終始、陳夢を圧倒していた。彼女のテクニックは、我々と比べて格段に上だった」
海外のマスコミなどの反応
シンガポール地元紙「ストレーツ・タイムズ」電子版
「アジアの新チャンピオン、ヒラノは三重の喜び」
「10代の新星、ミウ・ヒラノは中国のトップ3の選手を立て続けに倒し、卓球のアジア選手権シングルスで日本人として21年ぶりの優勝を果たし、ホームである無錫市の観衆に衝撃を与えた」
香港地元紙「蘋果日報」電子版
平野を「日本の超新星」と特集記事を出し平野を「福原愛2世」とも紹介
国際卓球連盟(ITTF)
「中国人選手の独占状態を終わらせた」と速報し、平野選手を「ハリケーン・ヒラノ」と呼んでいました。